２０１０年６月１８日 中日新聞 開府４００年「１００年後まで残る作品を」
名古屋の山車 記録映画に
東区筒井町の映画監督森零さん（４５）が、名古屋の山車を特集した記録映画
「開府４００年 名古屋の山車揃え」を制作する｢名古屋活動写真プロジェクト」を立ち上げた。
約２０人のメンバーは、「１００年後まで残せる作品を」と取材で各地の祭りに飛び回っている。
（吉光慶太）
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名古屋の山車を特集したドキュメンタリーを制作する 森零さん丸�蕁疆豢菘�井で |
東区の森零さんが制作 各地の祭り取材 舞台裏も撮影
森さんは西区の円頓寺商店街で雑貨店も営んでおり、昨年から今年にかけては同商店街などを舞台にした映画を作った。
そのメンバーを中心に、自身が講師を勤める映像の専門学校の学生やOBの協力も得て今回のプロジェクトを結成した。
一昨年、東区で区内の五台の山車がずらりと並んだのを見たのがきっかけ。「山車は名古屋の顔の一つ」と感じ、
深く取材してみようと周りに声を掛けた。
からくり人形を乗せた山車が数多く残る尾張地方。森さんたちは各地の保存会への聞き取りや古い文献を調査。
祭りの様子だけでなく、おはやしの練習や祭りの準備などの舞台裏も撮影する。
取材の過程で、少子高齢化で祭りの伝承が難しくなってきた現状も知った。「山車や祭りを大切に守ることで
世代を超えたコミュニケーションが生まれてきた。山車の魅力を発信して地域の盛り上がりに貢献できれば」と、
森さんは制作の狙いを話している。
十一月末に完成予定で、DVDにして博物館や行政、山車の保存会などに贈る。一口一万円で制作の協賛金を募っている。
問い合わせ 名古屋活動写真プロジェクト＝電（５８１）１２０１