名古屋の「山車」を追ったドキュメンタリー映画、各所で上映会開催へ /愛知みんなの経済新聞ネットワーク 4月14日(木)13時55分配信
昨年10月に開催された「名古屋開府400年祭 大山車祭」のほか、「若宮まつり」「徳川園山車揃え」「名古屋まつり」などを撮影・取材した同作品では、名古屋の山車にスポットを当てた。手がけたのは、名古屋ビジュアルアーツの映画講師で、円頓寺商店街内の雑貨店「零屋(ゼロヤ)」店主でもある名古屋・四間道出身の森零監督。名古屋の山車の伝統と魅力を未来に伝える目的で制作した。「各祭の保存会などでそれぞれ記録映像は残しているが、一堂にまとめた映像はほかにない」。 4月23日は、「西区生涯学習センター」(名古屋市西区浄心1)視聴覚室で上映会を開催。零さんが撮影のエピソードも披露する。定員は60人(先着順)。翌24日は、約270年前の蔵を再生したギャラリー「四間道ギャラリー」(西区那古野1)で上映するほか、西区出身で同ギャラリーオーナーの愛葉さんとトークライブを開く。同じ土地で異業種活動を展開する2人が作品や地元などについてトークを繰り広げる。定員は30人(先着順)。開催時間はともに13時〜15時30分。参加無料。四間道ギャラリーでの開催はカンパ制で、事前予約が必要(申し込みはTEL 052-561-1211安藤さんまで、10時〜18時)。 先月、東区内で開催された上映会には60人ほどが集まった。「60分間の映像には情報が盛りだくさん。皆さん真剣に見入っていたようだ。山車好き、お祭り好きも多く集まった」と零さん。質疑応答で出たマニアックな質問には、来場者から回答が出るなどの意見が飛び交い盛り上がったという。 「神事的な要素が強い事柄なので、最初はカメラを近づけることすら難しかった。たくさんの人の協力を得て作ることができた」と振り返る零さん。「大きな祭では山車を担ぐ人も不足しているのが現状で、別の地域から山車を担ぐ人・梶方(かじかた)専門の人に来てもらっているという事実もある。この活動で自分自身も初めて知ったことが多かった」とも。 5月9日には、寺を改装したカフェ「i-cafe」(西区那古野1)でも上映会を予定する(詳細未定)。 |